近年、ヨーロッパ旅行は円安や燃油サーチャージの影響もあり、以前より航空券価格が高騰しています。
ただ、航空券の価格は「出発日が近づくほど必ず高くなる」とは限りません。
航空会社や販売戦略によっては、出発の1〜2か月前に一気に空席が増え、価格が下がるケースもあります。
その背景には、一般にはあまり知られていない「旅行会社向けの団体座席」の存在があります。
航空会社の座席には事前配分がある
航空会社の座席は、すべてが一般販売向けに出ているわけではありません。
たとえば、航空会社によって異なりますが、座席の一部は日本市場向け、海外発のインバウンド向け、団体旅行向けなど、販売チャネルごとに配分されていることがあります。
特に日本の大手旅行会社は、夏休みや年末年始などの繁忙期に向けて、1年近く前から団体用の座席を確保しているケースがあります。
売れ残った団体座席は航空会社へ返却される
ただし、旅行会社が確保した座席をすべて販売できるとは限りません。
販売できなかった座席は、一定の期限までに航空会社へ返却する必要があります。
航空会社としても、出発直前まで座席が返却されないと再販売できず、販売機会を失ってしまいます。
そのため、出発の1〜2か月前頃に「販売できない座席は返却してください」という調整が入ることがあります。
このタイミングで、旅行会社が抱えていた座席が一気に市場へ戻り、空席が増えることがあります。
結果として、一時的に運賃が調整され、直前期でも比較的安い航空券が出てくるケースがあります。
比較的、直前期に価格調整が見られやすい航空会社
もちろん、年や路線、需要状況によって異なります。
その前提で、ヨーロッパ系航空会社では、エールフランス、KLMオランダ航空、ITAエアウェイズなどは、直前期に価格調整が見られるケースがあります。
また、中東経由を含めると、エミレーツ航空も候補の一つです。
ただし、航空会社によって販売戦略は大きく異なります。
直前でも価格を大きく下げない航空会社もあれば、残席状況によって急に価格が変わる航空会社もあります。
「直前=高い」とは限らない
一般的には、航空券は早めに予約した方が安いと思われがちです。
もちろん、それは基本的には正しい考え方です。
ただし、旅行会社向けに確保されていた団体座席が返却されるタイミングでは、一時的に空席が増え、価格が下がる可能性もあります。
特に6月〜7月出発のヨーロッパ旅行では、出発の1〜2か月前に価格の動きを確認してみる価値があります。
まとめ
ヨーロッパ行き航空券は、航空会社ごとの販売戦略によって価格の動き方が異なります。
団体座席の返却タイミングや市場ごとの座席配分を知っておくと、出発直前でもお得に航空券を手配できる可能性があります。
もちろん、必ず安くなるわけではありません。
ただ、「直前だからもう高い」と決めつけず、航空会社ごとの傾向を見ながら探すことで、選択肢が広がることがあります。



コメント